前回までのあらすじ)
小学校から高校まで、非モテな人生送り、大学に入ってようやく童貞を卒業するも、引き続きモテない人生を歩む主人公。大学も終わりに近づき、今後も平凡な生活を送り続けるのか・・・。


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大学の連れとの悪ふざけもむなしく、結局カノジョが出来ることなくあっという間に卒業を迎えた。そして就職。やることは同じ。今度は社会人デビューだ。

商社に就職したオレは都会でのオフィスワークを夢見ていた。しかし配属されたのは地方の支店。クソ田舎だ。マジか。絶望した。しかし、環境は変えられぬ。オレははじけた。

唯一の小さな繁華街にある居酒屋に通い詰め、店員の女の子たちにからみまくり、常連客になった。あるとき一人の店員さんから番ゲした。メールを続け、アポ。

車社会なので配属されて速攻手に入れた車で迎えに行き、ドライブ。夜、自宅に持ち帰った。しかし、ギラつくもGETできなかった。キス、手マン、お互いパン一まで行くも、「いや」と言われてヒヨったオレは未遂で終わった。

すると次の日から連絡が取れなくなった。くっそ!やっときゃよかった!と鬼後悔した。

しかしこりもせずオレは同じ居酒屋で別の女の子からも番ゲした。そしてその女の子を口説いてカノジョにした。

しかし、別の女の子からも番ゲしてることがバレてそっこうフられた。

別の居酒屋でも店員の女の子から番ゲした。このころはナンパという意識はほとんどなく、居酒屋の店員さんにひたすら行っていた。今思えばこれがオレのナンパ師としての原点かもしれない。

いつしかその別の居酒屋の店員の女の子を好きになり、いい感じで行けそうな感じがしてきた。が、ここで転勤の辞令。最後に自分勝手な告白をするも、余裕でフられ、結ばれることはなかった。

次の転勤先は最初の配属先よりもだいぶ都会だった。駅前は栄え、人口の多い街だ。ここでもオレは店員ナンパを繰り返す。髪を切りに行った美容室で担当の女の子を口説き、カノジョにした。

しかし、それでもオレは満足しなかった。カノジョが仕事が忙しいことをいいことに、浮気をしまくった。

このとき新しく男友達ができ、いつもそいつとつるんだ。そいつは出身がここで、地元のことをよく教えてくれた。そして何よりお互い女好きということで、いっしょに合コンしたり、飲み屋に行ったり、夜遊びをさんざんした。

このときはとにかく合コンをたくさんした。男同士のメンツで作戦会議をしたり、反省会をしたり。ただ、成果はあまり出なかった。

男同士でいろいろ話をするのだが、一番の問題はやはり、女がブスなことが多いこと。ここでようやく合コンの限界が来た。

そしてそのとき一冊の本に出会う。リーマンナンパマスター著「もう合コンに行くな」である。

内容は、合コンに行くな。ナンパしろ。というもの。まさに納得の内容だった。

また、その時を同じくしてナンパブログなるものを読み始めた。もっとも良くよんでいたのは、しゃおろん氏のナンパブログ「ナンパ大学生」だ。

そんな出会いをしたのち、またしても転勤。大阪の地へと移る。

ナンパというものはいったいなんぞ。むさぼるようにいろんな情報をかき集めては読みまくった。時にはインターネットで有料の商材も買った。特に岡田尚也氏による「TAV」という教材は衝撃的だった。

2012年の夏にナンパデビュー。初の即。そしてその年の暮れ、しゃおろん氏主催のナンパ塾に入塾した。

そこからはとにかくナンパが面白く、仲間もでき、女の子をGETすることが喜びとなった。

出撃!

番ゲ!

連れだし!

即!

アポ!

準即!

GET!

ルーチンワークと化したナンパ。

そんなある日、いつものごとく街に出たオレ。昼下がりのとある街で、出会ったのだ、運命の人に。







(つづく)